部長あいさつ
2022年10月1日より、当院は市の委託を受け、認知症疾患医療センターとして開設されることになりました。
わが国は少子高齢化が進んでおり、それとともに認知症の発生率が高まっており、社会的に問題となっております。人口に占める割合も増加し続けています。少ない人数で高齢者の生活を今後どのように支援していけばよいのか気になるところです。
我々は2020年4月より物忘れ外来を開設し、どのように皆様の生活に寄り添えるか考えながら診療してまいりました。今回センターとして開設するにあたり、次の4つの柱を中心として活動していくことになりました。
まず1つ目は、情報センターの仕事として、認知症についての普及・啓発、様々な情報の提供や認知症に関する市民からの相談に応じていきます。2つ目は、専門医療の提供として、鑑別診断を行い、適切な治療方針を示していきます。3つ目は、急性精神症状への対応、身体合併症等への治療体制を整えてまいります。4つ目は、地域包括支援センター・介護保険サービス事業者、医療機関などとの連携や調整、更に研修など行い、様々形で地域の認知症の方々の医療支援を行っていきます。
人間は年を重ねれば誰でも老いていき、自らできることが減っていきます。最後まで、その人らしくその地域で暮らしてゆけるようにお手伝いさせていただければ幸いです。
相模原市 認知症疾患医療センター(総合相模更生病院内) センター長 杉谷 雅人
当センターで行う主なこと
鑑別診断とそれに基づく初期対応
認知症の早期診断や支援のため、鑑別診断は医師による診察、各種検査等を行う体制を整えています。
医療介護関係者等への研修会の開催
地域における認知症ケアで重要な役割を担う、かかりつけ医や介護従事者への認知症対応能力の向上に役立つよう研修会を開催します。
認知症医療介護連携協議会の開催
地域の保健医療介護関係者、家族会、行政機関等により組織された協議会を定期的に開催し、関係者の連携を図ります。
情報発信
認知症医療に関する情報発信を行います。
相談について
専門の精神保健福祉士、社会福祉士が担当いたします。必要に応じて、医師、看護師、薬剤師等のチームで連携を取り対応いたします。相模原市の担当者や他の医療機関等との連携も図り地域でもサポートも出来る体制を整えます。
月~金
9:30~16:30
(土・日・祝日・年末年始を除く)
042-752-1810 (専用)