放射線科

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放射線科科長あいさつ

放射線科は、技師13名、看護師5名にて業務を行い、常に患者様の信頼と調和を念頭に業務を行っています。
また、仕事量のバランスを考え、時間と心にゆとりを持った業務が行えるよう、スタッフに働きかけています。
患者様の中には『放射線検査』に対し恐怖心を抱く方もいるかと思います。
そういった不安を拭い、皆様の検査をより良いものとする為、『丁寧な説明・接遇への心がけ』を目標としております。
何卒よろしくお願いいたします。

放射線科 科長 鈴木 竜司

放射線科について

放射線科の理念

安心できる医療を提供する

質の高い画像を提供する

放射線科の基本方針

  • 被ばくの低減に努めます
  • 最新の医療画像を提供できるよう技術の向上に努めます
  • 働きやすい職場になるよう多職種と協力します

放射線科 検査一覧

当放射線科では、
・一般撮影検査 ・CT検査 ・MRI検査 ・PET-CT検査 ・透視検査 ・マンモグラフィ ・骨塩定量検査
を行っています。

MRI検査以外は放射線を用いて検査を行う為、妊娠の可能性がある方は事前にお申し付けください。
また各検査を受けるに当たって注意点もございますので、ご確認ください。
ご不明な点等ございましたら検査担当技師へお申し付けください。

一般撮影

一般撮影検査

一般撮影検査とは

一般的に『レントゲン』とも呼ばれ、放射線検査の中で最も多く行われる検査です。
人体にX線を照射して、身体を透過したX線の吸収の差を白黒の画像にする検査です。

胸やお腹の検査では、心臓や肺など体内の臓器の状態を見ることが出来ます。
骨の検査では、骨・関節の状態を見たり、骨折や骨腫瘍の有無などの診断をする事が出来ます。

検査時間は部位や撮影回数によりますが、5分~15分程度が目安です。
撮影中は部位や目的により呼吸の合図に合わせて頂く場合があります。
ご協力をお願いいたします。

注意事項

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある場合には撮影を行う前に担当技師にお伝えください。
  • 洋服にボタンや厚手のプリントがついている方は必要に応じ、放射線科で用意した検査着に着替えて頂く場合があります。
    湿布薬をしている方は、診断の妨げになる可能性がある為必要に応じて外して頂くことがあります。

Q&A

何度もX線検査を受けているんですが、大丈夫ですか?

一回の検査で用いる線量はとても少なく、健康に影響を及ぼすほどの量ではありませんので大丈夫です。

妊娠していますが胎児への影響はあるのでしょうか?

妊娠中の放射線被ばくは胎児に影響を及ぼす場合がありますが、胸部レントゲンなどの微量な放射線しか使用しない検査では胎児に影響が出ることはありません。妊娠が分かった時点で、必ず担当の医師または検査を担当する診療放射線技師にお申し出ください。

痛いのは片側だけなのに、両方の写真を撮ったのはなぜですか?

左右差を確認(比較)したい場合に、両側の撮影を行うことがあります。

CT検査

CT検査

CT検査とは

CT検査とは、『Computed Tomography』の略で、X線を身体の周りから照射しコンピューターで処理を行うことで身体の内部を画像化し、身体を『輪切り』にした画像が撮影できます。

短時間で広範囲の撮影ができ、胸部から腹部までの範囲ならば約10秒程度の息止めで撮影が可能です。

また、血管や病変をより鮮明に写しだす造影剤というお薬を使用することで、病気を早い段階で見つけたり、病気の性質を調べたりすることが可能です。

注意事項

  • 体内に医療機器(ペースメーカーやICD)を装着している場合は注意が必要となりますので、予約時や検査前にお申し出ください。
  • また、検査予約時にお渡しする予約票の注意事項を必ずお読みください。
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある場合には撮影を行う前に担当技師にお伝えください。
  • 洋服にボタンや厚手のプリントがついている方は必要に応じ、放射線科で用意した検査着に着替えて頂く場合があります。
  • 湿布薬をしている方は、診断の妨げになる可能性がある為必要に応じて外して頂くことがあります。

造影CT検査について

CT検査は大きく分けて2種類あります。
①単純CT検査:造影剤を使用せず撮影を行います。
②造影CT検査:造影剤を血管内(静脈)に注射して撮影を行います。

造影剤を使用することで腫瘍などの病変部位が分かりやすくなったり、血管の走行などを把握することも可能になります。
検査時間は撮影する部位によって多少異なりますが、準備等も含めて単純CTで10分~20分、造影CTで20分~40分程度となります。

造影剤検査に関する注意

医師の判断により、より詳しく検査を行うために造影剤を使用することがあります。
以下の方は、造影剤を使用出来ない場合があります。当てはまる方は事前に主治医もしくは検査担当技師にお申し出ください。

  • 喘息の既往がある、または治療中の方
  • 腎臓の働きが悪いと言われた事がある方
  • アレルギー体質・アレルギー性の疾患がある方
  • 妊娠中や授乳中の方

『ヨード造影剤』という薬剤を使用します。
副作用が発生する可能性があります。ほとんどが使用直後から数分以内に起こる『急性副作用』ですが、稀に1時間後以降に起こる『遅延性副作用』があります。検査中に気分が悪くなったり、痒くなったりする事があります。その場合には装置にマイクを設置していますのでいつでもお声掛けください。
服薬中のお薬は場合により休薬が必要となりますので医師の指示に従って下さい。

Q&A

CT検査の被ばくはどれくらいですか?

撮影部位、撮影手法により異なりますが、1回当たり5~30mSv程度です。

検査前に食事制限はありますか?

造影剤を使用しない場合(腹部検査を除く)は、食事をして頂いて構いません。

ペースメーカーが体内に入っていると検査は出来ないのですか?

ペースメーカーやICDなどの内、数種類は連続したX線を照射することにより不具合が生じる場合があります。 その為ペースメーカーやICDが体内に埋め込まれている方は必ず『ペースメーカー手帳』や『ICD手帳』を検査当日にご持参頂き、受付時にご提示ください。

糖尿病の薬を飲んでいますが、造影CT検査を行うとどんな影響があるんですか?

お薬の種類によっては造影剤の副作用を増強してしまう可能性があります。 造影検査の問診票へのご記入をお忘れなきようお願いいたします。

喘息があるんですが、検査出来ないのですか?

単純CT検査においては問題ありません。 造影CT検査については副作用の発生率が増大する恐れがありますので、医師にご確認ください。

MRI検査

MRI検査

MRI検査とは

MRI検査とは『Magnetic Resonance Imaging』の略であり、非常に強力な磁石でできた装置の中で磁気と電磁波を用いて、人体の様々な断面(縦・横・斜め)を撮像する検査です。
電磁波を用いて検査を行うのでX線による被ばくがありませんが、強力な磁力が発生している為、検査室内に入る前にしっかり確認する必要があります。
軟部組織や神経の描出に優れており、造影剤を使用しなくても血管を描出することが出来るので体に負担も少ない検査です。
頭部では隠れ脳梗塞や微小脳動脈瘤、腫瘍などの脳疾患が検索できます。
腹部MRI検査(肝臓・胆のう・膵臓・MRCPなど)を受けられる方は食事制限をしていただく場合がございます。

注意事項

(1)以下に当てはまる方はMRI検査をお受けする事が出来ません。

  • 心臓ペースメーカーやICDなどのデバイスを埋め込んでいる方
  • 人工内耳や骨成長刺激装置、インスリンポンプ等を埋め込んでいる方
  • MRI検査非対応の脳動脈瘤クリップ、コイル、シャントバルブを入れている方
  • 脳室シャントチューブを入れている方
  • 磁石式の人工肛門を使用している方
  • 事故や怪我で体内(特に目)に金属異物が入っている可能性がある方

(2)以下に当てはまる方はMRI検査が受けられない場合があります。必ず医師と相談し、検査が可能か確認してください。

  • 脳動脈クリップを入れている方
  • 金属製の人工弁を入れている方
  • 心外膜ペースワイヤーが残っている方
  • ステント(冠動脈ステント、胆管ステントなど)を入れている方
  • 金属や人工関節を入れている方
  • 血管内にステント・コイル・静脈フィルターが入っている方
  • カテーテルを使用している方(特にスワンガンツカテーテル)
  • 義肢、義足、義眼を装着している方
  • 入れ墨・タトゥー・永久アイライン・アートメイク等が入っている方
  • 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方
  • 内視鏡検査を受けられた方
  • 閉所恐怖症がある方
  • お仕事で、金属片が飛び散る可能性のある作業をされている方

(3)その他

  • 化粧やネイルについて
    化粧品やネイル製品には磁性体が含まれているものがあり、画像に影響を与えるだけではなく目の粘膜等を傷つけたりする事があります。
    その為、お化粧を落としていただいたり、ネイルを外していただく場合がございます。
  • コンタクトレンズ
    特にカラーコンタクトレンズは磁性体が含まれている為、必ず外していただきます。
  • 増毛パウダー
    磁性体を含むため検査当日はつけずにお越しください。

(4)MRI検査室に持ち込めないもの

下記の物は吸着や装置の故障、破損や火傷の原因となりますので、検査室内には持ち込めません。

【服装】

  • 金属がある洋服・下着
  • ヒートテック等の機能性製品
  • 素材が不明な洋服

【身に付けてる物】

  • 指輪、ネックレス、ピアス、ヘアピン等のアクセサリー類
  • 時計、携帯電話
  • 入れ歯、歯科矯正器具
  • 補聴器
  • 湿布薬やカイロ等の貼付薬
  • 診察券や駐車券などの磁気カード類

造影MRI検査を受けられる方へ

造影MRI検査とは

MRI検査で使う造影剤は、ガドリニウム製剤という薬剤で病気を検出したり、病気の性質をより詳しく診断したりするために使われます。
医師の判断により、通常の撮影に加えより詳しく検査を行うために使用することがあります。

注意事項

以下の方は、造影剤を使用出来ない場合があります。当てはまる方は事前に主治医もしくは検査担当技師にお申し出ください。

  • 喘息(ぜんそく)の既往がある、または治療中の方
  • 腎臓の働きが悪いと言われた事がある方
  • アレルギー体質・アレルギー性の疾患がある方
  • 妊娠中や授乳中の方
  • 過去に造影剤を使用した際に副作用があった方

副作用について

造影剤を使用することで稀に以下のような副作用を生じることがあります。

【軽い副作用】
かゆみ、発赤、吐き気、くしゃみ、頭痛など

【重い副作用】
痙攣、呼吸困難、意識喪失、血圧低下など

検査終了後、吐き気や発疹、気分が悪くなった場合はすぐに検査担当者にお知らせください。 造影剤は尿から排泄されますので、検査後は水分をたくさん取るようにしてください。

特殊検査

DWIBS(ドゥイブス):全身のがんスクリーニング検査

DWIBSとは、身体の広い範囲にわたって撮像し、主にがんの発見や転移の検索、放射線治療や化学療法の効果判定にも用いられる検査です。
MRI装置にて行う検査のため被ばくはありません。
検査時間は30分程度となります。

DWIBS
DWIBS
VS-RAD(早期アルツハイマー型認知症)診断システム

アルツハイマー型認知症は物忘れの進行とともに脳の萎縮、特に海馬という記憶に関する部分が萎縮します。
VS-RADは頭部MRI画像を使用してこの萎縮の程度をみる検査です。

VS-RAD

Q&A

MRI検査はどうして大きな音がするのですか?

MRI検査は装置内のコイルに電流を流しながら撮影を行います。 その際にコイルが振動して大きな音が出ます。 検査中は防音用のヘッドホンまたは耳栓を着用して頂きます。

検査時間はどれくらいですか?

検査内容によっても異なりますが、単純検査であれば20分~30分程度の検査が多いです。 呼吸や心電図の波形に合わせて検査を行うものや、造影剤を使用する検査に関しては40分以上かかる検査もあります。

腰の検査ですが、足も痛いので一緒に撮ってもらえますか?

検査部位によって専用コイルという特殊な機械を使って検査しているので一緒に撮ることができません。 また、1部位当たりの検査時間が20~30分程かかります。 2部位を撮るとなるとかなりの時間を要する為、原則お受け出来ません。

閉所恐怖症なのですが、MRI検査は受けられますか?

当院のMRI装置は比較的広めなものを使用しているので、閉所恐怖症がある方でも受けられたというケースもございます。 検査開始前に着替えをして頂いた状態で一度検査台に寝て頂き、検査の続行が可能か確認いたします。 また、検査中は緊急用ブザーをお渡しいたしますので、検査中に耐えられないと感じた際はブザーにてお知らせください。

手術をして体内に人工物や金属が入っているのですが、検査を受けることができますか?

MRI検査に対応しているものと対応していないものがあり、検査ができない場合があります。
安全にMRI検査を受けていただくためにも、MRI対応かどうか確認が必要となりますのであらかじめ主治医にご相談ください。
手術先の病院へ問い合わせしていただく場合があります。

PET-CT検査(FDG-PET)

PET-CT検査(FDG-PET)

PET-CT検査とは

PETとは『Positron Emission Tomography』の略であり、このPET検査とCT検査を組み合わせた検査がPET-CT検査です。
本検査は主にブドウ糖とよく似た構造のFDG(fluorodeoxyglucose)という薬剤に、体内のどこに集積しているか判別するための放射性物質である18F(フッ素18)を付けた『 18F-FDG 』を使用します。(FDG-PET)
これは、がん細胞が正常の細胞と比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用した検査となります。
臓器の形を画像化する検査(Ⅹ線CT)とPET検査を組み合わせたPET-CT検査により、部位や形態を特定することが出来ます。

検査の流れ

(1)着替え・問診

「問診票」を基に問診をします。

(2)血糖値測定

血糖値を測定します。
※当院で定めた基準値以上では、検査の中止or延期の場合がございます。

(3)検査薬剤投与

PET検査薬剤を静脈注射にて投与します。

(4)安静・排尿

検査薬が全身にいきわたる様に安静にします(約50分)。また、撮影前に排尿します。

(5)撮影(早期)

1回目の撮影をします。

(6)安静・排尿

検査薬が全身にいきわたる様に再度安静にします(約30分)

(7)撮影(後期)

必要であれば2回目の撮影を行います。

(8)帰宅

お忘れ物のないようにご帰宅ください。

注意事項

  • 検査は予約制で検査時間や注射時間も正確に決まっております。説明用紙に記載されている時間に必ずお越しください。
  • 検査の5時間前から、食事及び糖分を含む飲料の摂取を控えてください。
  • 検査終了後当日は放射線被ばく防止の観点から、乳幼児や妊婦との接触をなるべく避けるよう努めてください。
  • 検査前日と当日は、激しい運動や力仕事は控えてください。
  • 授乳中の方は検査後24時間は授乳を中止してください。

Q&A

生理中でも検査は受けられますか?

検査の目的によっては検査日をずらしていただく可能性もあります。

PET検査における被ばく線量はどのくらいですか?

PET 検査における被ばく線量は CT 撮影を含め 3~10mSv 程度となります。 この値は健康上有害なことはございませんので、ご安心ください。

薬の服用は可能ですか?

血糖のお薬や下剤を服用されている方はお薬の成分により、検査に影響が出てしまう場合がございます。 服用中の方は予め、主治医へご相談ください。

PET検査にて 2 回目の撮影をするのは悪いものがあるということですか?

PET 検査は悪い部分だけでなく正常な部分にも薬が集積してしまいます。集積した部分が病気なのか正常なのかをはっきりさせるために 2 回目の撮影を行います。 2回目の撮影があるから必ずしも悪いという訳ではありません。

閉所恐怖症ですが大丈夫ですか?心配です。

当院の装置は比較的広い装置ですが、ご心配であればお薬の投与前に実際に検査室に入ってご確認して頂く時間を設けますので、お気軽にお声掛けください。

検査が終わった後付き添いの方と一緒に帰っても大丈夫ですか?また、小さな子どもがいるのですが、PET検査後に側にいても大丈夫ですか?(一緒に車に乗ってもいいですか?)

検査室からご退室いただく頃にはお付き添いの方への影響はほとんどありませんのでご一緒にお帰りいただいて大丈夫です。
ただし、検査薬からは微量の放射線が出ていますので、念のため検査終了後 6 時間程度は乳幼児や妊婦への密接な接触はできる限り避けてください。
投与される検査薬剤の放射能は時間とともに自然に減衰して、短時間でほとんど消失するため、患者様の被ばくによる影響や周りの人に与える影響もほとんど心配いりません。ただし、検査当日は乳幼児を抱く事はできるだけ控えていただくようにお願いしています。
なお、妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は、事前に医師または放射線技師にお申し出ください。

透視検査

透視検査

透視検査とは

Ⅹ線を連続的に照射しリアルタイムに体内の様子を確認する検査です。

代表的な検査

  • 胃部/十二指腸透視検査(バリウム検査)
  • 注腸検査
  • ヒステログラフィ(子宮卵管造影)
  • ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)

検査の内容によっては造影剤という薬剤を使用します。 造影剤を使うことで、観察したい臓器の形や機能の評価を行います。

透視検査
透視検査

注意事項

胃に飲食物が残ったままバリウム検査をすると写真に写り込み、検査の精度が落ちてしまう為、以下の注意点を必ず守ってください。

(1)検査前日

  • 夜21時までに『軽めの食事』をお摂りください。
    これ以降は『お水』に限り飲水可能です。

(2)検査当日

  • 朝は食事を摂らないでください。
    朝7時まで水分は『お水』に限りコップ1杯程度(約200㏄)まで飲水可能です。
  • ※重要
    ・検査前日『夜21時以降に食事』をした
    ・検査当日『朝7時以降に飲水』した
    上記の場合、胃内に残留物の可能性がある為、胃透視検査は出来ません。

  • 内服薬は服用しないで下さい。
    ただし、主治医により服用中止の許可が得られない薬は除きます。 必ず、事前に主治医にご確認ください。
  • 起床時より検査終了まで禁煙です。
  • 検査直前に胃や腸の動きを一時的に抑える薬を筋肉注射します。
    (既往歴によっては注射できない場合もございます。)

(3)検査後

  • 体内にバリウムが残らない様にするため、下剤をお渡ししますので忘れずに速やかにお飲みください。
    また、検査後は水分を多めに取るようにお願いします。
  • 便に白い色が付く場合がありますが1週間ほどで消えます。

Q&A

食事をしないように言われていましたが、うっかり食べてしまいました。どうしたらいいですか?

来院時に受付でその旨を伝えてください。
検査の種類によっては検査が出来ないものがあります。
特に胃のバリウム検査は、
・検査前日『夜21時以降に食事』をした。
・検査当日『朝7時以降に飲水』した。
上記の場合胃内に残留物の可能性がある為、胃透視検査は出来ません。

バリウム検査でゲップを我慢するよう言われました。なぜですか?

バリウム検査ではまず発泡剤というものを飲んでいただきます。
これは胃を膨らませて綺麗にお写真を撮るためです。
ゲップをしてしまうと胃がしぼんでしまい検査の効果が薄れてしまうので、担当技師からの指示があるまで堪えてもらうようお願いいたします。

マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査とは

マンモグラフィ検査とは、乳房のⅩ線検査のことを言います。乳房は柔らかい組織でできているので専用の装置を用いて検査します。マンモグラフィは早期乳癌に伴ってできる小さな石灰化を見つけるのに有用な検査です。

乳房を平らな板で圧迫しながら薄く伸ばした状態で撮影を行い、気なる方の乳房だけでなく左右両方の乳房を撮影します。
乳房を薄く伸ばすことにより乳腺が広がり、乳房内の微小石灰化や腫瘤影、乳腺組織構造がより鮮明に描出可能となります。
また乳腺全体をくまなく写しだすために、片方の乳房に対して複数の方向から圧迫し撮影を行います。

上下方向と斜め横方向の2方向を標準撮影としています。

マンモグラフィ検査
マンモグラフィ検査

注意事項

ペースメーカーやVPシャント、ポートなどを埋め込められている方や豊胸手術後の方、妊娠の可能性がある方は検査前に担当技師にご相談ください。

  • ペースメーカーが入っている方は事前に申し出て下さい。
  • 豊胸手術をされている方は事前に申し出て下さい。
  • 授乳中や妊娠中の方は事前に申し出て下さい。
  • 頭髪は出来るだけ束ねてアップにして下さい。
  • 制汗涼は避けてください。

検査に当たり、外して頂く可能性がある物

洋服

  • 下着(金具やプラスチックがあるもの)
  • チャックやボタン、プラスチックのついた服
  • 厚手のプリントがあるもの
  • ベルト

アクセサリー

  • 指輪
  • ネックレス
  • ピアス
  • 時計

その他

  • 入れ歯
  • 補聴器
  • 湿布薬
  • カイロ
  • コルセット

Q&A

マンモグラフィ検診は有用なのですか?

マンモグラフィ検診はアメリカ、ヨーロッパで最も一般的で、乳がんによる死亡率を減少させる効果が得られています。 日本でもマンモグラフィを受けた場合、多くの乳がんが早期に発見されていますので、乳がん死亡率を減少させられると予想されます。

被ばくによる危険はないのでしょうか?

X線による被ばくはありますが、乳房だけの部分的なもので、一回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、『東京~ニューヨーク』へ飛行機で行くときに浴びる自然放射線の量のほぼ半分です。 したがって、当検査におけるリスクは極めて小さいと考えられています。

月経との関係について

乳腺は女性ホルモンの影響を受けています。 排卵から月経が始まる頃から乳房がしばしば硬くなったり痛みを感じたりします。 閉経前の方がマンモグラフィを受ける際は月経開始後1週間くらいがベストと言われています。

豊胸手術をしていますが、マンモグラフィを受けられますか?

豊胸・ペースメーカー・V-Pシャントの手術歴がある方は、マンモグラフィ撮影時に挿入物が破損する恐れがありますので、健診マンモグラフィでは原則お断りしています。 診療マンモグラフィの場合は医師の判断により十分な配慮をして検査を行うこともあります。 必ず医師にお申し出ください。

マンモグラフィは痛いと聞きますが、なぜですか? 痛くないように撮影できないですか?

乳房を専用の板で挟んで撮影をする為痛みを伴うことがあります。 検査時の痛みには個人差があり、『まったく痛くない』という方もいれば『前回は痛くなかったのに、今回は痛かった』という方もいます。 月経周期によっても変わることがありますので、乳房があまり張っていない生理後に受けて頂くと比較的痛みが少なくなります。

骨塩定量検査

骨塩定量検査

骨塩定量検査

骨を構成するミネラル成分の量(骨量)を、Ⅹ線を用いて測定する検査です。
骨密度検査とも呼ばれ、骨粗鬆症や薬剤による骨量減少の診断などに使用されます。

当院ではDEXA法を用いて測定しています。
主に転倒などによる骨折が起こると重症化しやすい、腰椎と大腿骨頸部(脚の付け根)で測定を行っています。

DEXA法について

エネルギーの違う2種類のⅩ線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差で骨密度の計測をする方法です。

Q&A

体内に人工関節が入っているのですが、検査できますか?

測定する部位が腰椎と股関節の為、それ以外の場所に入っているのであれば問題なく検査できます。 しかし腰椎や股関節に人工関節がある場合には、正確に測定ができない場合がありますので、事前にお申し出ください。

検査前の注意点はありますか?

身長と体重をお伺いしますので、院内指定の場所で計測をお願いいたします。

放射線被ばくについて

放射線検査は、病気の発見・治療、経過観察には必要な検査です。 その中で診療科の医師は、症状に合わせ検査の利益とリスクを比較し、利益が十分に上回る場合にだけ行い、最適な検査を選択します。 しかし放射線と聞くと少し『怖い』と思ったり、一番気になってしまうのは『放射線被ばくして身体は大丈夫なのか』ということだと思います。

しかし不安に思う必要はありません。

検査で使用する放射線の量は、身体に影響が出ると言われている量よりもはるかに少ない量で検査しています。

そして、必要な場所にのみ必要最低限のX線量で検査を行い、システムを用いて検査での被ばく線量を管理していますので、放射線による影響をご心配されることはありません。安心して検査をお受けください。 検査による被ばくについてご不明点などありましたらお気軽に放射線技師へご質問ください。

〒252-5225 神奈川県相模原市中央区小山 3429
TEL 042-752-1808 |FAX 042-752-1559